パーソナライズド・グローバルヒストリーの可能性 ――国際関係史、グローバルヒストリー、そしてその先へ

www.hum.nagoya-u.ac.jp パーソナライズド・グローバルヒストリーの可能性 ――国際関係史、グローバルヒストリー、そしてその先へ 2019年2月15日、名古屋大学 小田中直樹(odanaka@tohoku.ac.jp) 1.グローバル化のなかの歴史学 2.グローバルヒストリーvs.ナ…

薔薇マークキャンペーン、始まる。

ひょんなことで「薔薇マークキャンペーン」なるものの呼びかけ人を務めることになった。同キャンペーンは敬愛する松尾匡さんが始めたもので、要するに各種選挙で「反緊縮政策、ぼくらのような一般庶民の生活改善のための財政支出の拡大」を公約に掲げる候補…

自分を客観的にみるということ。

突然依頼の連絡があり、1月29日(火)に日本記者クラブで記者会見をしてきた。 べつにワルイことをしたわけではなく、11月からフランスで続いている「黄色いベスト(gilets jaunes)運動」の背景についてブリーフィングをしてほしいという内容である。 www.j…

『現代ビジネス』、ふたたび。

今ごろ謹賀新年。 1月2日。去年2月に投稿した論文が「minor revision」という審査付きで戻ってきて、一気に仕事モード。 1月4日。授業が始まり、ドタバタするなかを、論文をあちこち修正していたら、職場のパソコンが挙動不審となる。 1月6日。パソコンを…

学内行政に飽んで、夢は南仏をかけめぐる。

年末の恒例は、一日休みを取って年賀状を書くことである。今年は今日が年賀状の日となり、明日からはまた大学に出かける予定……は未定。仙台も寒気が入り、山形から奥羽山脈を越えて弱い雪がふっている。さて、明日はどうなるか。 21日には拙著『フランス現代…

おしごと。

オンライン雑誌『現代ビジネス』に、最近フランスで話題(?)の「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト)」に関する小文を載せていただいた。 gendai.ismedia.jp 「この規模の騒動は、フランスでは、ほぼ10年ごとに生じているので、大したことなし」というミもフタ…

リスタート。

秋晴れの仙台。 朝のすがすがしい空気を吸いながら、ひさしぶりに歩いて職場に行く。 コーヒーを入れ、メールをチェックし、そして、ホントになにげなしに論文を書きはじめる。件のモンペリエはラ・ペルゴラ団地に関する論文である。久しぶりのフランス語作…

空を飛ぶ。

【10月25日追記】 昨日ぐらいから、ようやくクシャミができるようになった。怪我した直後は、クシャミをすると痛みが脳天までつきぬけるため、ひたすら鼻を押さえていたのだった。 【本文】 9月末の金曜日。 いつもどおり徒歩で職場に行ってしばらく仕事をし…

夏、終わる。

【追記】 と・こ・ろ・が。 ひさしぶりに資料に目を通すと、どこをどう読めばよいか、まったく忘れていることに気付き、動揺する。これは、かなりのリハビリが必要みたいだ。 【本文】 仙台は、今週になって一気に秋雨前線が南下し、気温が低下して夏が終わ…

あとの祭り。

今日でニーム2週間が事実上終わった。同市文書館で、資料請求上限をぶっちぎりで無視して(もらって)200箱以上チェックし、7000枚以上の写真を撮った。いろいろと情報も得たし、まずまずの成果ではなかろうか。 しかし。 全部終わり、館長のヴァゼイユさん…

NEMAUSUS

日本も台風接近で亜熱帯からふきとばされつつあるらしいが、翁長雄志・沖縄県知事の逝去の報に接する。 R.I.P. 当地ニームもようやく最高気温32度と、扇風機しかないところでしごとをするのに相応しい温度となってきた。明日は前線が通過して嵐になるらしい…

後半戦、始まる。

第2週、つまり後半戦が始まった。第二次世界大戦後ニームでは、他の多くのフランス都市と同様に、市その他が資本参加した公私混合会社(第3セクターみたいなもの)が都市計画を推進してきた。その嚆矢が、1950年代(具体的な年は失念)に設立されたニーム地…

トラムバスという選択。

【8月5日追記】 これだけだとニームにカライ話になって申訳ないので、付記しておくと、感心したのは紙の切符がリチャージャブル(再利用可能)になっていることだった。フランスではバス・トラム・トラムバスなど都市公共交通機関の切符が共用になっているこ…

誤算。

【8月3日追記】 昨日のニームの最高気温は40.2度だったらしい。聞くだけでめまいがしてくるわ!! 【8月2日追記】 チョー暑がりのぼくの悲惨な姿をみて、親切なジョルダヌが扇風機をぼくのほうに向けてくれた。すこし、生き返った……気がする。 【本文】 ニーム…

夏休み? 夏休み!

地獄のドタバタデイズ(当社比)の前半が、どうにか終わった。 6月末に『フランス現代史』(年内刊行予定らしい)のドラフトを書きおえ、一服したのち、出稼ぎ先のしごとの一環で1週間フランスに出向き、戻って、さるタスクに没頭すること約2週間。日曜日も…

『フランス現代史』を書きおえて。

月曜日に担当編集者さんと最終打合せを終え、火曜日にドラフトを直して送付した。とりあえず、これで新書『フランス現代史』は一件落着。7月と8月は地獄(当社比)のドタバタデイズが待っているので、その前に終えられてホッと一息ついている。ゲラを9月に出…

宿・題・日・記

どうにか(最低限の)準備を終えたので、今日から『フランス現代史』の本体部分を書きはじめた。「本体部分」というのは、本書の枠組みというか問題関心というか視角というか、そんなものを提示する「序章」については、すでに以前に書きなぐって……じゃなく…

INSEE。

あっという間に新年度となり、あっという間に連休が接近してきた。今年に入って公私ともにパッとしない話がかさなり、春休みもその勢いのままに終わってしまったのが敗因である。それでもしごとだけはたまるもので、フィジカルに回らない首がますますもって…

アーカイヴァル・ワークとはなにか(6・完)。

【2月17日追記】 Merci Montpellier, a la prochaine fois......s'il y en aura (peut-etre pas, au moins dans l'avenir prochain). 【本文】 そんなこんなで、エロー県文書館における2週間のアーカイヴァル・ワークが終わった。115箱をチェックし、約12000…

アーカイヴァル・ワークとはなにか(5)。

月曜日(12日)は、エロー県文書館は休館日なので、しばらく(眠いので)ためらったのち、7:14の各駅停車で隣県ガールの県庁所在地ニームに出かける。いずれ同市についてリサーチしようと考えているので、主要資料が保存されているニーム市文書館に「ご機嫌…

アーカイヴァル・ワークとはなにか(4)。

【2月16日追記】 ちょっと請求番号の記述が混乱していたので、修正した。 【本文】 すこし具体的な話で考えてみよう。 いま、ぼくは、戦後モンペリエの都市計画・都市化の歴史を調べている。もうちょっと詳しくいうと、1960年代からおもに市の北西部に拓かれ…

アーカイヴァル・ワークとはなにか(3)。

モンペリエの一週目が事実上終わった。最近は二週間しか滞在しないことが多いが、今回もその例に漏れないので、これで滞在が半分すぎたということになる。エロー県文書館は週四日しか開館しないが、今週は四日で61箱開け、約4500枚の資料を撮影した。残りは5…

アーカイヴァル・ワークとはなにか(2)。

【追記】 ぜんぜん話は違うが、エロー県文書館からの帰り道に、日本でもフランチャイズチェーン展開して有名になったパン屋であるポール(Paul)があり、そこでパンを買って帰るのを日課にしているが、なんか不味くなってないか、ポールのバゲット? スカス…

アーカイヴァル・ワークとはなにか。

5か月ぶりのエロー県文書館の作業初日は、とにかく「腰が痛い」の一言。パリも寒いがモンペリエも寒く、おまけに今日は珍しく本格的な雨が続くということで、アーカイヴァル・ワークをしていれば腰が痛むのはすぐそこ、腰痛にはうってつけの一日となった。 …

色々と寒い冬。

【追記】 それにしても驚いたのは無料公衆wifiの普及ぶり。ANAは、有料だが、約2000円でフライト中つなぎっぱなしという太っ腹サービスが国際線で始まり、ぼくもちょっとぐらついたがやめて、酒と古いドラマの時間をすごした。で、ふるえながらTGVに乗ったら…

謹賀新年、または英雄待望論の胎動。

謹賀新年。 2018年に入って元旦のみ布団と酒の日々をすごし、昨日から出勤して『フランス現代史』(仮題)の構成(つまりキーワード入り目次)作成を続けている。長いあいだ19世紀つまり近代を専門にしてきたせいか、第二次世界大戦後については「土地勘」が…

2017年を振返る。

あっという間に大晦日。 ぼくは、個人的には昨日が仕事納めで、今日は布団と戯れる一日となることになっている。もっとも明後日(1月2日)からは出勤する予定なので、なんというか「一日ずれた週末」感がハンパない。 2017年は、個人的には平和な……というこ…

現代フランスをみる眼

1 「モデル」から「先行者」へ 【日仏の現在】 二一世紀の日本において、フランスはいかなる存在としてあるのだろうか。 経済協力開発機構(OECD)が公表しているデータ(日本は二〇一七年、フランスは二〇一五年)にもとづき、いくつかの点について両…

華麗なる加齢の秋

あっというまに師走を眼前にする時期となった。この間、絶賛大不調の日々を過ごしてきた。とにかく、フランス滞在中から腰と膝がいうことを聞かず、帰国後は首と肩が加わり、全身ガタガタである。どうしようもなくなり、ここのところは携帯用のステッキを持…

伝統の創造。

モンペリエに来て、早くも第一週目が終わった。来週の今頃は、帰国のためCDGに向かっている最中ということになる。二週間というのは、やはり短い。 さいわい、日本を出るときは台風一過、しかも、なぜか一時間以上も前にCDGに到着するという空前の事態となり…