「書評『フランス7つの謎』」

瓜生洋一「書評『フランス7つの謎』」(『論座』6月号、2005)

(1)瓜生さんに最後にお会いしたのは、もう5年も前のことになるだろうか。2000年3月末、当時パリに滞在していた歴史学者たちがカルチェ・ラタンのBouillon Racineに集まって飲みあかしたときだったと記憶している。その後半年ほどしてぼくは体調を崩し、どうにか持ちなおして今日に至っているが、それにしてもひたすらに懐かしい思い出ではある。ちなみに瓜生さんはパリに長く滞在し、様々な経験をなさっているが、そんな方に拙著『謎』を評していただいたのは大変ありがたい。

(2)瓜生さんは

惜しむらくは、(1)「政教分離をめぐる議論が延々と続くのはなぜか」について、もう少し論点をしぼってくれたらよかったのにという憾みはのこる。

と指摘する。たしかに、よく見てみると(1)では

  • 政教分離が問題になるのはなぜか
  • 「共和国の価値」が問題になるのはなぜか

という2つのテーマが論じられていることがわかる。うーむ、分けて論じたほうがよかったか。