『教育研究のメソドロジー』

佐藤学他編『教育研究のメソドロジー』(東京大学出版会、2005)

(1)副題にあるとおり「学校参加型」研究のためのガイドブック。現場を「踏む」フィールド・ワークにとどまらず、現場に「参加する」アクション・リサーチにもとづく教育学研究を展開するべきことを主張し、そのために必要なスキルの基本を解説する。

(2)編者のひとりである佐藤学さんに対する批判として「社会を学校化しようとするものだ」というものがある。「社会の学校化」という観点は、とても重要だと思う。ただし、それにもかかわらず佐藤さんの所説の魅力が揺るがないのは、それが1500校・10000時間という膨大なアクション・リサーチに裏付けられているからだ(本書のなかで、佐藤さんはこんな研究スタイルを始めた理由を語っている)。というわけで、

  • ここがロドスだ、ここで跳べ

といわれれば、「はい、わかりました」と応えるしかなかろう。もちろん、現場だったら何でもオーケーというわけではないとはいえ。