『人口減少社会の設計』

松谷昭彦・藤正巌『人口減少社会の設計』(中央公論新社中公新書、2002)

(1)おしごと、といえばいえないこともないような事情、つまり、学部ゼミの学生が[1]して[2]したのだが[3]が[4]してしまったので[5]に[6]しようと考えはじめ、そこの[7]の[8]としてこの本が指定されていたため、手にとってみた、という次第([1]から[8]までの空欄に適切な語句を入れよ)。

(2)少子化さらには人口減少の時代を迎えつつある日本において、ちゃんと制度設計すれば人口減少は「幸福」をもたらしうるから怖くないと説く書。「幸福」を「労働時間あたりの所得が多いこと」(16-7ページ)と定義したうえで、マクロ経済学の枠組みにのっとり、人口減少社会では

  • 人口が減る
  • 労働力が不足する
  • 投資が減る
  • (非効率な投資から減るので)投資効率が上がる
  • 生産性が上がる
  • (投資は減っているので)労働分配率が上がる
  • 単位時間あたり所得が増える

というメカニズムが働き、人々は幸福になりうる、と主張する。

(3)こうしてみるとすっきりしているが、どういうわけか、どうも内容がうまく頭に入ってこない。ぼくの経済学の知識に問題があるんだろうか(しかし「こんなことで、よくぞまあ経済学部で教えていられるもんだ」といわれそうではある)。あるいは、もしかすると、この本の内容に問題があるんだろうか。たとえば、上のメカニズムだが、

  • 人口が減る
  • 労働力が不足する
  • 個別企業は労働節約型の設備投資を増やす
  • 投資効率が下がる
  • 生産性が下がる
  • (投資は増えているので)労働分配率が下がる
  • 単位時間あたり所得が減る

ということになるとも考えられないだろうか。つまり、企業の行動(ミクロ経済学の領域)と社会全体の投資や消費のあり方(マクロ経済学の領域)との関係をどう考えればよいか、ということだ。うーむ、もうちょっと勉強しよう。