『無宗教からの「歎異抄」読解』

阿満利麿『無宗教からの「歎異抄」読解』(筑摩書房ちくま新書、2005)
いただきもの(増田さん、2冊同時にかたじけない)。

(1)おそらくは「宗教学」と呼ぶべき立場から『歎異抄』を読みとく入門書。宗教心も日本史の知識もないぼくがどこまで理解できたか、疑問ではある。

(2)この本によれば、『歎異抄』の核心は「他力本願」たる「本願念仏」にあり、それは一見誰でも出来る容易なことのようにみえるし、実際「誰でも出来る」ことに法然親鸞の主眼はあったが、ただし「誰でも出来る」ことと「容易に出来る」ことは違う。己を虚しゅうして「本願念仏」することは、じつはおそろしく困難な業なのだ。ここでぼくはヴェーバープロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の所説を思い出したのだが、なぜだろうか。まさかプロテスタンティズムと浄土宗・浄土真宗の教義が似ているとでも?