『海馬』

池谷裕二糸井重里『海馬』(新潮社・新潮文庫、2005、初版2002)
おすすめ。

(1)変換したら一発で出て、変換した当の本人が驚いた「かいば」。今の日本語変換ソフトってすごいんだなあ。「かいば」ってなんだそりゃ??、と思って初版は買わなかったのだが、これまた岡山駅構内の本屋で文庫版が出たのを知り、買って読んでみて正解。初版がそれなりに評判になったのもうなずける内容だった。

(2)記憶の整理を司る脳の部位「海馬」を中心に、脳科学の専門家が脳科学の現在を語りたおす。インタビュアーである糸井重里の突込みが上手いか下手かはなんとも言えないが、内容が面白いので、そんなことはどうでもよくなってくる。たとえば

あるものとあるものとのあいだにつながりを感じる能力は三〇歳を超えた時から飛躍的に伸びる(113ページ)
脳は、見たいものしか見ない(114ページ)
脳は、わからないことがあるとウソをつく(186ページ)
やりはじめないと、やる気は出ない(230ページ)
寝ることで記憶が整理される(同上)

などなど。うーん、色々なことがわかってきているようだ。ちゃんとフォローしておかないと、大変なことになりそう。