『品川区小中一貫教育要領』

品川区教育委員会『品川区小中一貫教育要領』(講談社、2005)

(1)構造改革特区制度を利用して小中一貫カリキュラムを導入した品川区の、独自の「学習指導要領」。学校選択制度や外部評価制度など、公立小中学校の教育改革をリードする品川区だけに、今度はなにをするのか、興味深々で手に取る。それにしても、なんでこんなもんを読んでるんだ、ぼくは?

(1)要領の売りは

  • 小中の9年間を3期(4年、3年、2年)に区切る
  • 小学校5年から教科担任制度を導入する
  • 小学校に「英語科」を導入する
  • 授業時間数を増やす
  • 道徳と特別活動と総合学習を統合して、新しい科目「市民科」を設置する

といったところ。うーむ、とばす、とばす。

(2)「市民科」なんていうのは、なかなか面白そうな企画だ。でも、全部ひっくるめて、教師の負担は増えるだろうなあ。

(3)読みおえて、なんかどこかで聞いたことがあるような気がしてくる。おお、そうだそうだ、わが仙台市にある私立学校、聖ウルスラ学院英智小中学校が2005年度に導入した制度だった。ちなみに同校の売りは

  • 小中の9年間を3期(4年、3年、2年)に区切る
  • 小学校5年から教科担任制度を導入する
  • 小学校に「英語科」を導入する
  • 授業時間数を増やす
  • 高校1年までの内容を先取り学習する

といったところ。最後の一項目を除き、そっくりではないか。こういうのを「偶然の一致」というんだろう。

cf.ちなみに同校を経営する学校法人・聖ウルスラ学院の院長は、中教審委員にして兵庫教育大学長でもある教育学者、梶田叡一さん。教育学界では、この手の改革が流行っているorこれから流行るんだろうか。