『すぐれた授業とはなにか』

大村彰道他『すぐれた授業とはなにか』(東京大学出版会、1989)

(1)「すぐれた」と世間で評価されている授業の記録をもとに、第一線の教育学者が交わした討論の記録。社会科教育の専門家として「あの」藤岡信勝氏が参加しているのが、ご愛嬌。

(2)数学教育のところで、一般化されすぎた知識は身に付かないが、日常生活のなかに文脈化されすぎた知識は応用が利かないという知見が示されているが、うーむ。これじゃみもふたもない。それじゃどうすればよいのか、教育者のはしくれとして悩むところではある。

(3)教育学は今後いわば発達認知科学となってゆくんだろうか。そんなことを考えさせられる本でもある。