『リサーチマインド・経営学研究法』

高橋伸夫他『リサーチマインド・経営学研究法』(有斐閣、2005)

(1)東京大学経済学部の経営学系教員5人の手になる、経営学研究の入門書。現場を踏む研究スタイルを「フィールド・ベースト・リサーチ・メソッド」と呼んだうえで、このスタイルにもとづいて研究をすすめる際の基本的なマナーを解説し(第1部)、5人が自分の研究歴を回顧し(第2部)、具体的な質問に回答する(第3部)。

(2)一応ぼくも研究を生業としているので、ものすごくよくわかるし、面白かった。とくに、有名な「企業のぬるま湯的体質」研究を進めた際の顛末を高橋伸夫さんが記した部分は、絶品。研究が運とひらめきと汗の産物であることが、よくわかる。ただし、研究を生業としていない人にとって、この本がどれくらい面白いか、といわれると、うーむ。研究者志望の人には、おすすめ。