『価値と資本』下巻

ジョン・ヒックス『価値と資本』下巻(安井琢磨他訳、岩波書店岩波文庫、1995、原著1939)

(1)水戸日帰り出張のおとも。仙台・水戸間「スーパーひたち」往復6時間30分で、ざっと読んでみる。ちなみに水戸へは、茨城県庁茨城県社会教育主事等研修の講師を勤めにゆく。演題は「歴史教育問題から学ぶ」だったが、おお、なんと壮大な、なんと壮大な、なんと身のほど知らずな。
p.s.もう一人の講師はリクルート・河野順子『トラバーユ』編集長。女性の労働環境についての話だったので居残って聞かせてもらったが、面白かった。
ようやく下巻を読んでわかったのは、こういう経済学の古典を理解するには数学の知識と現代経済学史の知識が必要であり、ところがぼくには双方ともにまだ欠けている、という悲しくも厳粛な事実であった。

(2)それでも、硬直価格が不完全雇用均衡をもたらすメカニズムについての説明(第21章第6節)は、面白いし、わかりやすいし、いろいろと使えそうだった。

(3)根岸隆さんの解説は、例によってすっきりしてて、さすが。サミュエルソンによる動学化の試みとの対比とか、もうちょっと説明してくれると、さらにありがたかったのではあるが。