『近代市民社会論』

中村勝己『近代市民社会論』(改訂版、今日の話題社、2005、初版2004)
いただきもの(鈴木さん、かたじけない)。

(1)大塚久雄のよき伴走者でもあった西洋経済史学者の最終講義録。講義自体は1989年におこなわれたが、このたび活字化された。A5版で400ページあり、これだけの分量を講義したというのは、ただそれだけで脅威である。

(2)本文からわかるとおり、中村さんは聴講する学生のことを尊重しながら講義を進めている。それでも、活字にしてみると、講義内容の論理がところどころでとんでいることがわかる。ちゃんとしたことを「しゃべる」というのは、ほんとうに難しいものなんだなあ。教師のはしくれとして、自戒せねばなるまい。