『稲作の起源』

池橋宏『稲作の起源』(講談社講談社選書メチエ、2005)

(1)稲作の起源について、技術史学・遺伝学の観点から、新しい所説を提示する書。この問題については、大略、中国からインドに至る照葉樹林地帯で、直播き・焼畑農法として始まったという中尾佐助の所説が人口に膾炙してきた。しかし、技術史的に見ると「直播から水田耕作へ」という変化は想定しがたい。むしろ、長江流域で、湿地株分け農法として始まったと考えるほうが合理的である、とする。

(2)大変スケールの大きな話だし、技術史学・遺伝学のアプローチを取り入れることにどんなメリットがあるかがわかる。ただし、どうも文章がすらりと頭に入ってこない。クリスマス前だからなんだろうか?