『文明崩壊』上巻

ジャレド・ダイアモンド『文明崩壊』上巻(楡井浩一訳、草思社、2005、原著2005)

(1)快作『銃・病原菌・鉄』の事実上の続編。今度のお題は「なぜ、いかに、文明は崩壊するか」。ダイアモンドによれば、文明崩壊をひきおこす要因は

  • 環境破壊
  • 気候変動
  • 近隣敵対集団
  • 友好的な取引相手
  • 環境問題への社会の対応

の5つである。上巻では、モンタナ州イースター島、ピトケアン島とヘンダーソン島、アナサジ族、マヤ、ヴァイキングとグリーンランドについて、これらの要因がいかに存在し、いかに機能したかが論じられる。

(2)上巻は基本的にケーススタディだが、そこからどんな一般化がなされるのか、これだけではちょっと不明。下巻に乞うご期待、というところか。