Propriete collective et identite communale

Vivier, N., Propriete collective et identite communale (Paris : Publication de la Sorbonne, 1998)

(1)4月初めに予定されているシンポジウム「コモンズと所有論(仮題)」(at早稲田大学)における報告「近代フランスにおける共同地―イメージ、実態、含意(仮題)」の準備読書。フランス共同地の歴史に関するパイオニア的な著作にして、フランス全土を実証的にカバーする大著である。それにしても本当にぼくが報告するのか、こんなタイトルのシンポジウムで?

(2)フランス語に触れる機会がめっきり少なくなっているせいで仏文の読書スピードがものすごく落ちていることに気付き、愕然。なんたって『ル・モンド』国際版に目を通す程度で、さっぱり学術書を読んでいないからなあ…これはまずいぞ、リハビリしないと。

(3)これだけで終わるのもなんなので…この本の著者はメーヌ大学(たぶん旧ルマン大学)教授だが、フランス東部ブリアンソネ地方の農村史で博士号をとったあと、HDR論文としてこの本を書いたんじゃないかと思う。ちょっと前に、フランスの大学は、教授昇進制度として、HDR(habilitation pour diriger la recherche、研究指導教授資格)という名称で、ドイツのハビリタチオン制度を導入した。その結果、大学教授になるには、かつては

  • 中高等教員資格(アグレガシオン)を取得する
  • 博士論文を書き、博士号を取得する

という2段階でよかったのが、今度は

  • 中高等教員資格を取得する
  • 博士論文を書き、博士号を取得する
  • HDR論文を書き、HDRを取得する

という3段階が必要になったらしい。モノグラフの単著を2冊書かなければならないわけだから、こりゃ大変だ…というところで、我が身を顧みて反省するわたしである。