『貧困と共和国』追補

田中拓道『貧困と共和国』(人文書院、2006)

(1)頂いたコメントなどを見て、ちょっと追補。科学としてのフランス革命史研究の歴史は、次のような感じに整理できるだろうか。

  • 第1段階(19世紀末から) 政治の実態の分析(オラール)
  • 第2段階(20世紀初から) 社会(階級関係)の実態の分析(マティエ、ルフェーヴル、高橋幸八郎)
  • 第3段階(1970年代から) 政治のイメージの分析(フュレ、オズーフ、ハント、ベイカー、シャルティエ、松浦義弘)
  • 第4段階(1990年代から) 社会のイメージの分析(ロザンヴァロン、阪上孝、田中拓道)

もしもこれでよいとすると、

  • 「政治」領域と「経済」領域のあいだのスイングのメカニズムはいかなるものか
  • 「実態」から「イメージ」への移行の契機はなにか

といった問題が出てくるが、さて。