『解釈の革新』

ポール・リクール『解釈の革新』(久米博他訳、白水社、1978、原著1971〜77)

(1)哲学者ポール・リクールの論文集。民博連携研究「地域研究における記述」セミナーに出るために大阪に出張する飛行機の機内で斜め読む。それにしても、連携研究主催機関である民博・地域研究企画交流センターは、新年度から京都大学に移管される。機関が移管されるというのは、一昔前までは考えがたかった事態だ。

(2)リクールといえば、主著『時間と物語』もそうだが、先行研究の読解を通じて思索を紡ぐという手続きをとるため、本人がなにをいいたいかじつにわかりにくいという特徴がある。そんななかで、この日本独自に編まれた論文集は、アーギュメントが比較的明確に提示されているため、「まだ」わかる。彼の関心は、要するに、件の「方法論争」の延長線上にあるわけだ。なーるほど。