『民主主義と多文化教育』

ジェームズ・バンクス他『民主主義と多文化教育』(平沢安政訳、明石書店、2006、原著2005)

(1)学振人社プロ「グローバル化時代の市民性教育」の宿題読書。ロックフェラー財団の後援を受け、ワシントン大学多文化教育センターが中心となって発足した国際コンセンサスパネルがつくりあげた、市民性教育の具体的な指針を解説したもの。「民主主義と多様性の原則と概念チェックリスト」が付いているという実践主義ぶりが興味深い……それでは、ここで提示される市民性は、どうすれば身につくのだろうか。たとえば他者理解を強制するというのは、どこか自己矛盾しているような気がするのだが。こういったメタ次元の問題に関するまなざしが、ちょっと弱いような気がする。