『フランス史10講』

柴田三千雄フランス史10講』(岩波書店岩波新書、2006)
いただきもの。
おすすめ。

(1)日本におけるフランス史研究を圧倒的なレベルに引き上げた柴田先生、80歳にして書下ろし新刊というのは、なんと表現してよいものか。内容はフランス史の入門的な通史だが、たとえば

本書は現代を理解することを主眼とするため、次のような区分(時代区分……小田中)をもうける。ヨーロッパ地域世界が外部に進出して東アジアや他の地域世界と直接関係をもちはじめ、グローバル化の第一期がはじまる一六世紀を大きな区分とし、ついで、その第二期に入る一八世紀後半、そして、その第三期に入ったと思われる二〇世紀後半の三つを設定する。それ以前は、近代の展開の土台となり、その展開を条件づける構造的要因が形成される地域世界の生成の時期である(4-5頁)

という提言を、ぼくらはどううけとめるべきだろうか。

(2)ぼくの関心のあり方のせいかもしれないが、やはりフランス革命の説明が面白い。