『開発経済学のアイデンティティ』

野上裕生『開発経済学アイデンティティ』(アジア経済研究所、2004)

(1)厨先生こと稲葉くんのコメントで紹介されていたので読んだ、開発経済学サーベイ。資本、人間開発、そして比較という3つの視点に即して、これまでの開発経済学の成果をまとめる。ぼくが知りたかったのは「開発経済学と経済成長論の関係やいかに」という、じつに瑣末なことだったのだが、その点については、わかったようなわからなかったような感じ……もちろんこれは、理解力が不足しているぼくが悪いのだが、とどのつまり

  • 開発途上国と先進国では経済構造が異なる
  • したがって、適用されるべき経済理論も異ならなければならない
  • したがって、経済成長論だけでは足りない
  • それを補うのが開発経済学である

というような、ハーシュマン的な理解でいいんだろうか?