『自己のテクノロジー』

ミシェル・フーコー他『自己のテクノロジー』(田村俶他訳、岩波書店岩波現代文庫、2004、1988)

(1)フーコーが最晩年に到達しつつあった「権力」概念の片鱗が伺えるセミナー報告集。収録されている報告「個人に関する政治テクノロジー」で示されているいわば「ポリス型」の権力については、前に学部ゼミで『全体的なるものと個人的なるもの』を読んだことがあるので、まあそれなりにわかったような気がしないでもなくはなくとはいえない……。

(2)問題は、もう一つのメイン報告「自己のテクノロジー」。そこで提示されている「自己への配慮」にもとづく権力については、まったくわからん。そもそも「自己の認識」と「自己の配慮」という対概念がキーワードらしいのだが、両者のなにが・どう違うのか、なにからなにまでわけわかめ。なさけなし。