『わが人生の記』

ジャック・ルイ・メネトラ『わが人生の記』(喜安朗訳、白水社、2006、原著1998)
いただきもの。

(1)18世紀のパリに生きたガラス工が書きのこした自伝的な文章がどういうわけかパリ市歴史図書館に保存され、2世紀近くたって歴史家・ダニエル・ロシュによって発見され、彼の手になる厳密な校訂と脚注と解題を付して刊行されたという、驚くべき経過をたどって出現した貴書にして希書にして奇書の翻訳。フランス革命直前の民衆世界の実態が、虚実とりまぜて表現されている。

(2)内容は、一言でいって「酒と女と喧嘩の日々」なのだが、なんといってもロシュの長大な解題に目を啓かされる。すぐれた歴史家が資料を読むと、こうなるのか!!