『可能性としての歴史』

鹿島徹『可能性としての歴史』(岩波書店、2006)

(1)どうも一家そろって風邪で、しかも切れが悪く、ぱっとしない。当然のごとく、頭もぱっとしない。そんななか、アーサー・ダントから野家啓一に至る、歴史を「物語」ならぬ「物語り」と捉えるアプローチの可能性を追求するこの本を読む。この手の自称《歴史哲学》の本には、往々にして、実証史学を小馬鹿にするがごとき居丈高な態度がみられるものだ……だれとはいわないが。ところが、この本は、そんなものは微塵もない。じつにディーセントで佇まいの良い一冊だった。

(2)この本を読んで、

ということがわかった。