『教育改革の社会学』

ジェフ・ウィッティ『教育改革の社会学』(堀尾輝久他訳、東京大学出版会、2004、原著2002)

(1)8月に入り、とうとう重い腰をあげて、次作『高校の先生だってすごいんです』(仮題)のドラフトを書きはじめた。ところが、統計データをどう読むかで悪戦苦闘中。数字をみると、ただでさえ働いていない頭のはたらきが停止する。そんなこんなで記述統計データすら一知半解なのに、因子分析のデータをちゃんと読めるんだろうか、明日からのわたくし…不安である。

(2)学振人社プロでは、教育社会学者ジェフ・ウィッティ(ロンドン大学)を招いてシンポジウムを企画している(が、なぜかさっぱり連絡が取れないらしい)ので、とりあえず準備読書。

(#)サッチャーからブレアにいたる教育改革の流れの背景にある思想はどんなものか、その結果実際の教育システムがどうなっているのか、といったことがよくわかる。なによりも、イギリスでは、教育システムを市場化しても、《上位者階層の子弟は良い学校に行き、下位社会層の子弟は良くない学校に行く》というトレンドは変わらなかったし、もしかすると促進された、という事実を明らかにしている点が、○。

($)ひるがえって、サッチャー改革を2周遅れで追いかけているわが日本の教育システムの今後はいかに。なんでも、いまどき《バウチャー制度》とかいっている人もいるらしいが……。