『大学で学ぶ西洋史[古代・中世]』

服部良久他『大学で学ぶ西洋史[古代・中世]』(ミネルヴァ書房、2006)
いただきもの(徳橋さん、サンクス)。

(1)来た、読んだ、負けた。

(2)とにかく、一応歴史学界の端くれに位置するものとしては情けないかぎりだが、知らないことだらけなのである。たとえば

底辺や下層から実力でのし上がった人々によって再建された新しいローマ帝国では、人間と神に関する、明白な優劣の視点が必要とされていたのであり、それを提供できる最短の距離にいたのがキリスト教であった。キリスト教が台頭していく3世紀から4世紀の地中海世界において、人間の周囲に多様な形で存在していた神々はすでに統合され、超越的な神に選ばれた者の権威が上昇しはじめていた。それは互いに平等な市民からなる対等な都市が並列する社会から、特定の個人に他者に優る権威を認め、血縁や知識を越えた社会的結合関係の優越する社会への移行を反映するものであった(140頁)

なんて、ぜーんぜん知らなかったもんなあ。勉強になります。