J. Stiglitz et als., "Edmund S. Phelps and Modern Macroeconomics"

J. Stiglitz et als., "Edmund S. Phelps and Modern Macroeconomics" (Id., ed., Knowledge, Information and Expectations in Modern Macroeconomics, New Jersey : Princeton University Press, 2002)

(1)田中さんのブログをのぞいて存在を知り、今日の経済学史の授業の前フリ用として、最初の10ページに目を通す……やっつけというか、自転車操業というか、なんというか。

(2)スティグリッツたちによると

フェルプスの分析の中核的な含意は、貨幣的な混乱がもつ実物的な影響は、短期的には重要であるが、それは一時的なものにすぎない、という所説である。市場条件の主観的評価が、実際に生じていることと乖離する、という事態は、永遠には続かない。そして、その結果として、実物的活動や雇用は、やがて「自然な」水準に戻るはずだ。この「自然な」水準とは、期待がみたされた場合は、均衡水準である。そしてまた、この「自然」水準は、実物的な諸因子にのみ依存する(Phelps 1967)。この「自然率仮説」は、フリードマンの1968年論文(Friedman 1968)にもむすびつけられているが、過去半世紀のマクロ経済学における再重要なアイディアのひとつであることは間違いない(3ページ)

ということになる。フィリップス曲線の読みなおしと「自然失業率」概念の提唱について、フェルプスの1967年論文とフリードマンの1968年論文(アメリカ経済学会会長講演)の関係はどうなってるんだろうか? 両者を比較すればいいんだろうが、時間が……。