『歴史はおもしろい』

福岡大学人文学部歴史学科編『歴史はおもしろい』(西日本新聞社、2006)
いただきもの(松塚さん、森さん、星乃さん、サンクス)。
おすすめ。

(1)あいかわらず風邪でコホコホいいながら布団のなかで読んだ、福岡大学人文学部歴史学科の設置20周年企画として刊行された「高校生のための歴史学入門」。12人の歴史学科メンバーが自分の得意なテーマについて、高校生を想定読者にして書下ろした12の章からなる。アンソロジーということもあり、全体の構成に統一性がないのは残念だが、こういう企画って、記念シンポジウムを開くというよくあるパターンよりも、ずっと眼の付け所が良い。

(2)各章の中身を見ると、

  • 日本中世における彗星と正義観念(第3章)
  • 方形環濠と円形環濠の意味の違い(第5章)
  • ユネスコ世界遺産のポリティクス(第7章)
  • 日本育英会と戦争(第10章)

など、魅力的なテーマが結構ある。1000円で12のテーマということは1テーマ80円、世間を騒がせている「高校世界史必修逃れ」救済策のテクストにいかがでっか?