『主語を抹殺した男』

金谷武洋『主語を抹殺した男』(講談社、2006)

(1)日本語学者・三上章の評伝。評伝部分は若干「ひいきの引き倒し」気味のところがあるが、

  • 印欧語に主語があるのは、動詞の人称活用をするためである
  • これに対して日本語には動詞の人称活用がないから、主語はなくてもオッケー
  • つまり日本語に主語は不要である
  • もちろん「◆◆が」という部分はあるが、これは主語ではなくて主格補語である
  • それでは行為主体は何によって判別されるか、というと、それは「文脈」である

といった三上の文法学説には、日本語学にはまったくの素人ながら驚愕……そ、そ、そうなんですか?