『行動経済学』

友野典男行動経済学』(光文社・光文社新書、2006)
おすすめ。

(1)数年前にダニエル・カーネマンがノーベル経済学賞を受賞して(ほんのちょっとだけ)盛りあがった行動経済学・実験経済学の入門書。同種のものとしては多田洋介『行動経済学入門』(日本経済新聞社)があり、あれも良書だった記憶があるが、この本も行動経済学・実験経済学をわかりやすく解説していてありがたい。ちなみに第9章では、いまや行動経済学・実験経済学は脳科学認知科学と接合されつつあり、このトレンドを担っているのは(日本ではラディカル派経済学・教育経済学の泰斗として知られてきた、かの)サミュエル・ボウルズ&ハーバート・ギンタス(ギンティス)であり……といった彼の地の研究動向が紹介され、驚天動地。

p.s.そういえば『経済セミナー』2007年1月号も実験経済学特集だったが、これは、この領域がトレンディ(死語)になりつつあることを示唆しているのだろうか。

(2)それにしてもこの本、新書のくせに400ページもあり、巻末には厖大な参考文献リストが付く。これで1000円以下というのはお買い得というか、優れたパッケージングというか、えらい!!