『モノ・サピエンス』

岡本裕一朗『モノ・サピエンス』(光文社・光文社新書、2006)

(1)消費者社会化に伴うヒトの身体や人格や思想の商品化を「ヒトのモノ化」と呼び、このキーワードひとつで

ブルセラ援助交際/ブランド品ブーム/フリーター/バイオテクノロジー/臓器売買/格差社会脳死移植/文化相対主義ネオリベネオコン/管理社会/メディア露出型政治

といった現代社会の諸現象をすべて説明するという荒業を試みた一冊。読んでて面白いので、その意気や良し。

(2)でも「欲望の加速化」によって「内的な矛盾」を出現させれば、わたしたちは「新しい社会へ踏み出す」ことができる(263頁)というオチはちょっと…全共闘世代でもあるまいし。