サルト県文書館

(1)今度はペイ・ド・ラ・ロワール(Pays de la Loire)地域圏に移り、24時間耐久自動車レースで知られるル・マン(Le Mans)。パリからTGVで1時間のところにあるこの町は、かつてはメーヌ地方の中心都市であり、現在はサルト(Sarthe)県の県庁所在地であり、ついでにレンヌ・カンペール・ブレストに向かうTGV路線とアンジェ・ナントに向かう路線が分岐する交通の要所である。ただし、現在はちょうどトラムの敷設工事(2007年末開通予定)が街中でおこなわれており、そのせいでぼくの第一印象は「ほこりっぽい」の一言だった。

(2)さて、サルト県文書館ADSである。
名称  Archives departementales de la Sarthe
住所  9 rue Christian Pineau 72016 Le Mans cedex 2
開館  月曜から金曜8時30分〜17時30分、土曜は不定期で8時30分〜13時、昼休みは資料交付業務が停止だと思う
閉館  9月後半の2週間
なお、ADSだけではないが、Gaiaを導入することにより、資料閲覧が厳格にコントロールされるようになっている。具体的には、同時に請求および閲覧できる箱(通称、cote、資料請求の単位)の上限数が「2」とか「3」になっているのだ。たしかADSでは「3」だったと思うが、これはつまり、一度に3箱までしか請求できず、あとは「1箱読み、返却し、次の1箱を借出し、同時に別の1箱を請求する」という作業を繰り返す、ということである。昼休みがあり、さらには資料の交付(請求された史料を保存庫に探しにゆくこと)はたいてい30分に1回なので、率直にいってこれでは能率はあがりにくい。昔だったらスタッフに泣きつけばどうにかなったのだが、いまだと資料請求の段階で「制限オーバーです」という表示が端末画面に…。

ADSはル・マン市街地の南郊外ポンリュー(Pontlieue)にある。トラム敷設工事のためバス路線が変更されていて説明しづらいが、町の中心や国鉄駅から、バス一本で近くまで行くことはできる。また、いずれ、町の中心、国鉄駅、そしてポンリューは、トラムで結ばれることになっている。巨大なティロヌノ広場(Place Tironneneau)にあるバス停「ポンリュー」で降り、うらぶれたルソー通りをとぼとぼと歩くと、やがて巨大な箱のような建物がみえてくるが、これがADS。ちなみに昼食は、ティロヌノ広場に面していくつかカフェがあるので、その辺で食べるか、ADSの1階には飲食物の自動販売機が置いてあるカフェテリアがあるので、おなじくティロヌノ広場にあるパン屋でサンドイッチを買ってかじるか、である。

ノンストップの受付で登録をし、ロッカーに荷物を預け、二階の閲覧室に上がるのは、これはお約束。ここも建物は新しく、閲覧室はひろくて明るい。スタッフも親切である。それにしても、ADのスタッフの質は、フレンドリーさについても専門知識についても、一般的にどこでも急激に上昇しているような気がする…のは、これは以前いろいろと苦しめられたからだろうか。