オルヌ県文書館

(1)帰国して一週間、いまだに時差ボケがとれないのは、これは一体どうしたことか。結構フラフラである……が、学校が春休みで授業がないのが不幸中の幸いというべきか。さて、ふたたびバス・ノルマンディ地域圏に戻り、オルヌ(Orne)に入ろう。オルヌはマイナーな県で、日本でもほとんど知られていないと思うが、あのカマンベール村はこの県にあるのだった。県庁所在地はアランソン(Alencon)、ル・マンから北にローカル線で30分ほど行ったところにある、とても小さな町である。アランソンもまた日本ではマイナーだが、あとでフランスの知人に聞いたら、刺繍で有名なんだとか。たしかに街中には刺繍美術館があった……ような気がする。ちなみに、ぼくが訪問した2月はじめは、雪だった(が、数日後に訪問したヴァンデ県の県庁所在地ラ・ロシュ・シュル・ヨンでは、人々が半そでで歩いていた)。

(2)国鉄駅を出ると、ホテルが2つだけある小さな駅前広場。愕然としながら人通りのない駅前通りを歩くと、右手にアジア料理店があり、窓には「金曜日は日本料理の夕べ!!」というポスターが張ってある。怖いものみたさで食べてみたかったが、滞在は月曜から水曜だったので、残念。駅前通りの突き当たりには大きなロータリー・ドゴール広場(Place General de Gaule)があり、ここを左に曲がって緩やかに下ってゆくと、5分ほどで町の中心部に到達する。

(3)オルヌ県文書館ADOは、ドゴール広場のすぐ右側にある。十数階建ての巨大な資料保存庫がいやでも目につくので、迷うことはないだろう。ちなみにこの保存庫のデザインは旧イル・エ・ヴィレヌ県文書館(レンヌ、ジュール・フェリー通り)のものと瓜二つだが、一時流行ったんだろうか。なお、ドゴール広場周辺にはカフェやパン屋がいくつかあるので、昼食はそこでどうぞ。

名称  Archives departementales de l'Orne
住所  6-10 avenue de Basingstoke 61000 Alencon
開館  月曜から土曜8時30分〜17時

じつは、ADOは建物改修工事が進んでおり、2007年3月一杯は閉館。ぼくが行ったときは、プレハブの仮閲覧室で開館していた。予定では3月末に改修を終えて開館するはずだが、ここはフランス、そんなうまく話が進むとはとても思えない。さて、いつになるんだか。

(4)仮閲覧室のことを説明してもあまり参考にはならないだろうが、閲覧システムは大体他の県文書館とおなじで、30分に1回資料の交付がある。例によって昼休みは資料交付がストップするし、資料請求数の上限はたしか同時には3箱なので、よく考えながらしごとを進める必要がある。スタッフは、ここでも親切だった。