メーヌ・エ・ロワール県文書館

(1)ふたたびみたびというべきか、またもペイ・ド・ラ・ロワール地域圏に戻る。順番が滅茶苦茶だが、要するに当方の訪問順に書いているので、もうしわけない。メーヌ・エ・ロワール(Maine-et-Loire)県は旧アンジュー地方に相当し、県庁所在地はアンジェ(Angers)。観光地でもあり大学都市(アンジェ大学のほか、珍しく私立大学=西部カトリック大学がある)でもある、メーヌ河畔のにぎやかな町である。TGVル・マンから30分、ナントからも30分。

(2)アンジェの中心街は国鉄アンジェ(Angers Saint-Lo)駅の北側に広がっているが、メーヌ・エ・ロワール県文書館ADMLは駅の南側にある。駅の南側は、北側とは一転して裏寂れた住宅街が続いている。駅前に始まるフレミュル(Fremur)通りを南下してゆくと、10分ほどして右側にADMLがある。この間、駅前に2軒カフェが並んでいるほかは、一軒のパン屋も一軒のカフェもない。ADLMをすぎてさらにフレミュル通りを南下すると、もう5分ほど歩くとパン屋とカフェがあるが、それにしても驚くべき静謐(?)な雰囲気ではある。
名称  Archives departementales de Maine-et-Loire
住所  106 rue de Fremur BP744 Angers cedex 01
開館  月曜13時30分〜17時45分、火曜から金曜9時〜17時45分
閉館  8月1日から15日
ちなみに、この番地のフレミュル通りに面してあるのは市役所分館で、ADMLはちょっと奥まったところにある新しく立派な建物である。

(3)近年の県文書館にしては珍しくADMLの受付は12時から14時まで閉まるので、注意が必要。ぼくは12時1分すぎにとびこんだのだが、昼食に出かけようとしていた受付スタッフに無理をいって登録をしてもらった。あとはロッカーに荷物を預け、閲覧室にゆくだけだ。なお、ADMLには画期的に立派なカフェテリアがある。カフェテリアといっても飲食物の自動販売機があるだけだが、広く明るい部屋にテーブルがならんでいるので、昼食は、あらかじめサンドイッチを調達しておいてここで食べるというのが正解だろう。

(4)閲覧室はひろく明るい。インヴェントリーを調べて資料をGaiaで請求する、資料交付は30分に1回、12時から13時30分までは資料交付は停止……というあたりは、いつものお約束。ただし留意するべきは、まず、閲覧室に入ったら座る席を決め、カウンターで利用者証と座席証をひきかえ、この座席証をもちいて資料を請求する、というシステムをとっていること。ぼくは、最初ちょっとまごついた。もうひとつは、ADMLではいちどに2箱しか請求できないこと。したがって「2箱を請求し、そのうち1箱を借りだし、それを返却し、もう1箱を借りだし、それと同時に別の1箱を請求し……」という手順をくりかえすことになる。はっきりいって、効率が悪いことこの上ない。ただし、スタッフは親切だし、なによりも、請求した資料の到着がカウンター上にある大画面で確認できるので、これはありがたい。

(5)ちなみにアンジェ駅の北口には小さいレストランやスーパーが立並び、大変サンパ(sympathique)である。ぼくは無愛想なマグレブ人がやっている安クスクス屋をみつけ、2晩続けて通って大満足したのだった。

【以下追記】
(6)ADMLでは、Mシリーズなど、まだ分類が終わっていないものが多い。十分に留意してインヴェントリーを繰り、必要であればスタッフに問合わせること。