『近代ドイツの農村社会と下層民』

平井進『近代ドイツの農村社会と下層民』(日本経済評論社、2007)
いただきもの。

(1)18〜19世紀北西ドイツ農村部における、下層民(土地なし借家人)政策、とくに彼(女)たちの定住規制政策の特徴と変遷を実証的にえがきだす一冊。下層民政策が確定し、実施にうつされるにあたっては、政府、上層農民、農村コミュニティといった複数のアクターの、経済(労働力として下層民を利用する)救貧、治安といったさまざまな動機が複雑にからみあっていたことがわかる。
(2)ただし、実態の複雑さを強調するあまり、議論がわかりにくくなるところがあるのは、実証的な研究の宿命、だろうか。