『フランス自由主義の成立』

安藤隆穂『フランス自由主義の成立』(名古屋大学出版会、2007)
いただきもの。

(1)「自由と公共の結合」という啓蒙思想の目的が、その後フランスでいかに継受され、しかしていかに実現困難なものだったかを論じる社会思想史研究の書。フランス革命前を論じる前半は若干散漫な印象を与えるが、革命後の自由主義者たるレドレル、スタール夫人、コンスタン、そしてギゾーを論じる後半は「一気のがぶり寄り」という感じ。さすがは安藤さん、とうならされる大著である。

(2)それにしても、ぼくもはやくフランス史研究に戻らんとなあ……望郷の念、か。