『経済論戦は蘇る』

竹森俊平『経済論戦は蘇る』(日本経済新聞社日経ビジネス人文庫、2007、初版2002)

(1)香山リカさんの講演会「憲法とこころを考える」(at仙台弁護士会館)を聞きにゆく。香山さんの講演を聞くのは初めてだったが、水も飲まずに90分しゃべりっぱなし、しかも面白い。いまいち、いや、それどころか「いま2」元気がない護憲派のなかで奮戦するジャンヌ・ダルク、という感じ。

(2)それはさておき、彼女に言わせれば、改憲論は大略「現実を直視するのが怖いから、ここらでリセットしよう」症候群の産物である。大事な決定は元気なときにするべきだという臨床精神医学の原則からして、これは大間違いだとのこと……なるほど。それにしても「現実を直視するのが怖いから、ここらでリセットしよう」ってのは、どこかで聴いた記憶があるぞ……と考えていて、そうだ、ちょっと違うけどこれって「清算主義」じゃないか!! でもって「清算主義」といえば構造改革構造改革といえばシュンペーターシュンペーターといえばこの本。文庫化されたのを期に再読したが、やっぱり面白い。理論経済学者にこんな面白い歴史の本を書かれてしまうなんて、歴史学者諸君しっかりせよ……もちろんぼくもだけど。