『日曜ピアジェ』

開一夫『日曜ピアジェ』(岩波書店、2006)
おすすめ……だけど、ページ数に比して価格(ったって1200円+税だけど)が、ちょっと。

(1)認知科学、とくに認知発達科学の専門家が、乳幼児をもつパパ(&ママ)むけに、自分の子どもを被験者とする認知発達科学の「在宅実験」を手ほどきするという、コンセプトだけで「一本!!」の書。イラストも、ほんわかしていてグッド。

(2)それのみならず、認知科学の素人を対象読者&想定実験者としつつも、スタンスの次元ではぜんぜん水準をおとしていないことに驚かされる。つまり素人パパ(&ママ)による「在宅実験」には、

  • 長期間継続的に出来る
  • 日常的な環境で出来る

といった、専門家がラボでおこなう実験にはないメリットがあるし、あるいは後者を補いうる、というのである。このスタンスは、他の学問領域に携わるものも、おおいに見習わなければならないはずだ……が、では、たとえば歴史学ではどうやって?