『大塚久雄「共同体の基礎理論」を読み直す』

小野塚知二他編『大塚久雄「共同体の基礎理論」を読み直す』(日本経済評論社、2007)
いただきもの(古谷さん、サンクス)。

(1)いわずと知れた経済史学の古典・大塚久雄『共同体の基礎理論』をめぐるシンポジウムの報告&記録集。主催は政治経済学・経済史学会である……が、そういえば、ぼくも同学会の会員だったんだったっけ。

(2)個人的には、圧巻は三品英憲「大塚久雄と近代中国農村研究」。日本と西ヨーロッパの比較を軸とする大塚の所説に対して、第三項として中国を導入することの必要性と有効性を説き、これら3地域の異同をめぐる理解&比較&評価という観点から、大塚、戒能通孝、そして平野義太郎を比較する。「二重の三者比較」とでもよぶべきフレームワークを採用した、刺激的な論考だった。