『フランスアンシアン・レジーム論』

二宮宏之『フランスアンシアン・レジーム論』(岩波書店、2007)
いただきもの。

(1)ここ数十年来日本歴史学界を牽引してきた故・二宮さんの遺稿集。プロト工業化論、ソシアビリテ論、絶対王政統治構造論、王の儀礼論といった、研究動向の紹介としても歴史方法論の論考としても珠玉の文章が並ぶさまは、まこと壮観である。これら論文を読み、仲間内で議論した日々を思いだす……が、しかし、これはつまり、ぼくがあれから一歩も進歩していないということなのだろうか。

(2)印紙税一揆論が収められたことは快挙であるが、フルーリ村の分析(もとは仏文)が抄訳になってしまったのはかなり残念だった……が、もちろん仏文で読めばよいのだが。