『納得の構造』

渡辺雅子『納得の構造』(東洋館出版社、2004)
超おすすめ。

(1)先日読んだ「歴史の教授法と説明のスタイル」を含む、教育社会学者・渡辺さんの博士論文の刊行版……だと思う。日米における小学校段階教育の比較分析をもとに、「納得の構造」あるいは「説明のスタイル」が両国で異なることを「叙述の順番」という観点からときあかして、実にスリリングである。

  • 作文の基本形は、日本では「起承転結」であり、アメリカでは「トピックセンテンス、論証、結論」である
  • 授業のキーワードは、日本では「共感」であり、アメリカでは「決断」である
  • 歴史認識の基本形は、日本では「時系列」であり、アメリカでは「因果律」である

といった対比が、相互に連関させられながら提示されてゆく。

(2)な〜〜るほどと思いながら読みおえた夕方、娘に「こどもチャレンジ」2年生用6月号が届いた。父兄用の付録冊子が作文特集だったので見てみたら、なんと「トピックセンテンス、論証、結論」型の作文が推奨されているではないか!! こ、こ、これは……。