『格差時代を生きぬく教育』

寺脇研『格差時代を生きぬく教育』(ユビキタスタジオ、2006)

(1)「ミスター文部省」(だったか?)とよばれ、ゆとり教育の推進者として知られた寺脇さんのインタビュー集。文部科学省の退官にあたっておこなわれたということで、ちょいと期待して読みはじめた……が、なんというか「アラマなセミプロ」の事例をみせつけられたような気がして、けっこう失望。つまり、たとえば

  • 知識よりもモチベーションのほうが大切だから、ゆとり教育はグッドなんだぜ(でも、教育のプロであれば、両者の関係がそれほど単純なものではなく、知識とモチベーションは相対立するだけのものではないということを知っているだろうに)
  • 職業教育(とくに実業高校)を復権させるなど、学校教育の内容やコースを多様化しなきゃね(でも、教育のアマチュアであれば、学校教育がすべてを解決できるわけなどなく、たとえば農業高校に行っても就職が大変だということを知っているだろうに)

なんて感じのトークが続くのであった(でも「セミプロ」って、一種のインタープリターとして、本当は重要なポジション/スタンスだと思うんだが……)。

(2)ちなみにインタビュアーは元『世界』編集者(堀切和雅さん)だが、これがまたひたすら「ご説ごもっとも」をくりかえすばかりで、ぼくの失望をさらに深めてくれた。