『前工業化期日本の農家経済』

友部謙一『前工業化期日本の農家経済』(有斐閣、2007)
おすすめ。

(1)かつて「農家経済からみたモラル・エコノミー論」(『思想』794、1990)という快作を読んだとき、そのアーギュメントの論理性にこころから驚かされたことを思い出す。その著者友部さんの第一作は、チャヤノフ理論を自家薬籠中のものとしたうえで、半自給自足的な経済アクターたる小農の経済行動を経済理論的かつ歴史的に分析する、まさに「経済史学」のお手本的な本である。うーむ、こりゃ面白すぎていかんわ。

(2)その友部さんは母校・慶大からこの春阪大に転出したとのことで、「阪大強し」の感募る今日この頃。