『脳は美をいかに感じるか』

セミール・ゼキ『脳は美をいかに感じるか』(河内十郎監訳、日本経済新聞社、2002、原著1999)
おすすめ。

(1)土曜日は若桑みどりさんの講演会「ルネサンスは女性をどのように表現したか」at仙台市医師会館。なぜに医師会館で?、という疑問はさておき、「純潔、貞節、生殖」をキーワードにルネサンス絵画を総まくりするうちに終了予定時刻を30分以上もオーバーした2時間半。美術史研究の変容を実感させられる充実した時間だった。

(2)美術史研究の変容といえば、神経科学を美術史研究に応用するこの本がもちうるインパクトも無視できないだろう。なんといってもフェルメールの絵に漂う不気味さの淵源を明らかにする第一部に納得。返す刀でプラトンイデア論」を実質総否定する豪腕ぶりにも、うなる。