『西欧中世初期農村史の革新』

森本芳樹『西欧中世初期農村史の革新』(木鐸社、2007)
いただきもの。

(1)かつて『西欧中世経済形成過程の諸問題』(木鐸社、1978)で中世初期経済史の膨大な研究史を一気に料理してぼくらの度肝を抜いた森本さんが、その後の四半世紀の研究史を(これまた)一挙に整理してくれたのがこの本である。その内容については素人のぼくがどうこう言うべきところではないが、

カロリング期所領明細帳の一つ一つについて、「史料の生命」を丹念に跡づける研究が必要であり、それは中世盛期に向けての農村史の研究に役立つばかりではなく、歴史家の仕事に特有な楽しさをさらに味わうことができる場となるであろう(150頁)

という一文に心うたれる。