『歴史がつくった偉人たち』

長井伸仁『歴史がつくった偉人たち』(山川出版社、2007)
おすすめ。

(1)タイトルが「偉人たちがつくった歴史」ではなく「歴史がつくった偉人たち」であるところからして、ヤラレタ!!感が強い。博士論文がフランス語で刊行されて学術賞を取った長井さん待望の日本デビュー作は、パリはカルチェ・ラタンにある偉人廟「パンテオン」の歴史をたどりつつ、「いかなる人間がいかなる理由で偉人とされたか」からフランス史を逆照射する、小著ながら凝ったつくりの一冊である。

あーあ、フランスに行きたいなあ、と西の空を見上げると、窓の外には豪雨と強風が音を立てていた台風の日曜日。