『フランス7つの謎』第二刷

(1)拙著『フランス7つの謎』(文芸春秋・文春新書、2005)が、苦節2年半の末、本日増刷となった。ご尽力いただいた続さん、many thanks。

(2)さて、この2年半のあいだのフランス最大のニュースといえば、新大統領ニコラ・サルコジの誕生だろう……というわけで、第二刷「あとがき」には

二〇〇七年五月の大統領選挙で当選したニコラ・サルコジ(民衆運動連合)は、つぎつぎとドラスティックな政策(文化多元主義の容認、スト権の制約、民営化の促進、対米協調路線の採用、大学の研究教育水準向上など)をうちだしています。これら政策が実施にうつされ、そして順調に展開すれば、フランス社会はおおきく変貌してゆくことになるでしょう。それではこれら政策はうまくゆくか、といえば、本書で論じたようにフランス社会のありかたがその歴史に規定されている以上、そんな簡単にはゆかないでしょう――これが、ぼくの(根拠なき)見立てです。

という根拠レスな予言を書きつけておいた。

(3)われらが安倍前首相とほぼ同じ年代のサルコジは、現在のところ支持率60パーセント強だが、低下傾向にあるという話も聞く。さて、これをどう読むべきか。とりあえず10月半ばにはパリ公共交通機関とフランス国鉄ゼネストが予定されているが、今後も興味津々でみまもってゆきたい。