『失われた民主主義』


シーダ・スコッチポル『失われた民主主義』(河田潤一訳、慶應義塾大学出版会、2007、原著2003)

(1)かつてアメリカ合衆国では、幾多のボランタリーなアソシエーションが群生し、ナショナルな政治にコミットしていた。ところが1960年代以降、ナショナルな政治にコミットするのは(ボランタリーかもしれないがアソシエーションとはいいがたい)専門家によるマネジメントを特徴とするアドボカシー集団になり、その一方で、かつてのボランタリーなアソシエーションはナショナルな政治に対する興味を急速に失ってゆく。そして、この事態が、合衆国における民主的ガバナンスと市民社会の弱体化をもたらすことになる……と説く、歴史社会学&歴史政治学の壮斗スコチポルの問題作。なんたって過去一世紀以上にわたる《大規模なボランタリーなアソシエーション》の悉皆調査(!!)を踏まえているだけに、説得力は満点である。

(2)ということは、つまり要約すると
新しい社会運動はダメだ!!
ってことなんですね、スコチポル先生……わかりました、ついてゆきます。