『高学歴ワーキングプア』

水月昭道高学歴ワーキングプア』(光文社・光文社新書、2007)

(1)仙台市とレンヌ市(フランス)の姉妹都市締結40周年を記念するレンヌ・フェスティバルの開会式を野次馬として見に行ったら、知合いのレンヌ市助役にばったり会って互いにおどろく。レンヌ市長をはじめとする公式代表団の一員として来仙した彼女は、なんでも欧州議会議員にも選出(フランスでは議員兼職が可能なのだ)されたとのことで、おお!!、まこと偉くなったものだ。それにしても約10年ぶりの再会、ときは過ぎゆくのだった。

(2)博士課程を終わったあと定職に就けないOD(オーバードクター)問題を論じる本が光文社新書から出るということで、期待(なにを?)しながら待っていたが、ようやく店頭に並んだので速攻で購入して一読。まあ

  • 大学院重点化の経過をめぐる調査が不足しているぞ。たとえば「学院」構想とか……おお、自分で書いておいてなんだが、なつかしい。
  • 論理の飛躍が目につくぞ。たとえば《学部入学生減少分=大学院入学生増加分》という試算からいきなり「大学院重点化というのは、文部省と東大法学部が知恵を出し合って練りに練った、成長後退期においてなおパイを失わんと執念を燃やす既得権維持のための秘策だった」(71頁)という結論を導くのは、ちょっとなあ……。

など、細かな点ではいろいろイタいところはあるが、OD問題が重要な問題であることは間違いないので、
グッジョブ!!