『自由に生きるとはどういうことか』

橋本努『自由に生きるとはどういうことか』(筑摩書房ちくま新書、2007)
いただきもの(増田さん、サンクス)。

(1)橋本さんの新著は、戦後日本における自由論を跡づけ、今日ありうる/ありうべき自由は「ボボズ(bobos)」たちに担われる「創造としての自由」であると喝破する一冊。いやはや「ボボズ」とは、フランスにおける「ボボ(bobo)vs.リリ(lili)論争」までカバーしてるのか!!、と驚愕した……ら、じつは「ブルジョワボヘミアンズ(bourgeois bohemians)」の略だった。われながら勉強不足である。

ちなみに「ボボvs.リリ論争」とは、1990年代のフランスで、来るべき社会のありかたをめぐって「ボリシェヴィキ・ボナパルティスト(bolishevik-bonapartistes、左翼の国家主義者)」と「リベラル・リベルテール(liberal-libertaires、リベラルな解放主義者)」が闘わせた論争のことを指す。詳しくはレジス・ドゥブレ他『思想としての「共和国」』(みすず書房)を参照のこと。

それにしても今日の自由は「ブルジョワボヘミアン」と「クリエイティヴ・クラス」と「ロハス」と「オタク」に担われているのか……うーむ、どれもぼくには縁遠い世界なのだが。