『帝国主義』

幸徳秋水帝国主義』(岩波書店岩波文庫、2004、初版1901)

(1)数年来参加させてもらっていた京大・地域研の連携研究「地域研究における記述」の最後を飾るセミナーand打上げがあり、名古屋に往復。こんなことでもなければ出会えなかったような(おもに地域研究畑の)皆さんと知合うことができ、いろいろと刺激になった。やはり耳学問は大切なのである。誘ってくれた高倉さん、サンクス。それに赤嶺さん、石井さん、ごくろーさんでした。
ちなみにセミナーの報告は

  • 石井正子(阪大・GloCol)onNGO資料データベース化プロジェクト
  • 阿部健一(京大・地域研)on東チモール・コーヒー栽培支援プロジェクト
  • 福武慎太郎(名古屋市大・人文社会)onNGOエスノロジー分析

という豪華三本立て(正式タイトルはどれも失念)。もーとにかく、実践してる研究者の話は、どれもこれもおもしろーていかんわ。
(2)往復の新幹線の車中のおともは、最近文庫化された幸徳秋水帝国主義』。新幹線のなかで延々と音読してみた(が、騒音のおかげで隣席の人には聞こえなかったはず……だ)が、さすがは明治の人らしく達意の名文である。それにしても、中江兆民の高弟としてデビューし、社会主義から、さらには無政府主義に進んでいった幸徳の第一作がイギリスにおけるニュー・リベラリズムの強い影響下に(というよりも翻案として)書かれたというのは、うーむ、寡聞にして知らなかった(審査報告書になんて書こうか?)。