『「海賊版」の思想』

山田奨治『「海賊版」の思想』(みすず書房、2007)

(1)書籍に「永久コピーライト」を認めるべきか否かをめぐって18世紀イギリスで展開された裁判を分析し、知的財産権のありかたを考える一冊。経済史・経済思想史の観点からすると、

  • 「永久コピーライト」を批判する側が、同権にネガティヴなイメージを与えるべく、「独占」という観念と関連づけて表象しようとしていた。
  • その場合、「独占」に対置されるべきものとしては「公共」が提示されていた。

といった点が興味深い。